珈琲とセミナーと。

 この国に来てから、すっかり珈琲党になってしまった私。
 そこら中の人が珈琲を飲んでいる上に、確かにこちらの珈琲は何だか美味しい。紅茶がティーパックでも薄いというよくわけのわからない事態を前に、先日ムービングセールで我が家に到着した珈琲メーカーもフル活用されている。
 しかし、D氏は我が家の珈琲は薄い、と断言する。
 「一番美味しいのはセミナーで配られる珈琲だなー。味わいが深くて美味しいよ」
 「ほほーう(疑いの目)」
 「行く?」
 ……そりゃ行かないわけあるまい!!
 「セミナー」という理系っぽい言葉に萌を感じたのか、珈琲につられたのか。D氏の職場のセミナー(大きい会場なので1人くらい紛れてもばれない)を覗いてきた。
 実はもう何十回となくお邪魔している職場だが……

 何というか……本当に綺麗な場所だと思う。正門をくぐってからぱしゃりと撮影。改めてしみじみと感じ入る。
 コロンビア大学も美しいと思ったが、この国のこういう学術系の場所におけるセンスの良さは見習うべきではないかと思う。全く雑然としておらず、どちらかというと静謐で、風情がある。とても好みだ。

 研究室を出た入り口あたりからも撮影。ぽやんといるだけで何となく嬉しくなる。
 実はとても好みな場所なのでCentral Parkまで行く時間がないときは、この研究室の構内に不法侵入してくつろいだりもしている*1。ああ、快適。


 ちなみに、肝心のセミナーだが……

 全くわからなかった
 まあ、わかるわけがない。日本語で話されても意味不明だったろう。欠片もわかるとは思っていなかったが、本当に欠片もわからなかったのでむしろ驚いた。発表者の方が後半になるにつれ盛り上がってくるのかどんどんと話すスピードが速くなってくるのでいよいよわからなくなり、そのわからなさにちょっと笑ったほどだ。
 しかし、萌えるには萌えたので問題なし。
 美味しい(確かに美味しかった!)珈琲を無料で頂き、萌えを堪能したある日の昼下がり。文系女子として、なかなかにご満悦なコースだと思うがどうだろう。

*1:D氏も知らない。わはは。