映画でオペラ。

 ニューヨークでは、そろそろオペラシーズンが開幕。
 その開幕を前にして、リンカーン・センターの広場の巨大HDスクリーンでオペラを映画として楽しめると聞き出かけてみた。何たって、料金が無料(笑)。
 
 こんな感じの会場。そして、満員の観衆。
 いわば歌舞伎座の前で歌舞伎の映像を大スクリーンで楽しめるようなものなわけで、あらためてこの街の芸術に関するアンテナの高さに感じ入る。
 本日の演目は「Romeo et Juliette(ロミオとジュリエット)」。
 個々に印象があろうが、私のこの名高い悲恋のイメージは『幼すぎた「運命」の愛』だろうか。←もちろん「運命」とかぎカッコ付きなのは皮肉です(笑)。
 シェイクスピアの原作版では(記憶が確かだったら)ジュリエットが14歳、ロミオが16歳。この2人恋に落ちて翌日に結婚。そして出会って5日目に死亡するわけで…まぁ何と言うか色々とツッコミどころも満載である。
 このジュリエットが……


 彼女。美人ですが…………じゅ、14歳??

 2人並んだ構図。
 むしろ………………貫禄の熟年……っていやいや(・・;)

 かの有名なあのシーン。
 オペラの設定の年齢が不明ではあったが(笑)、実際のところは、このジュリエット役のAnna Netrebkoがとにかく素晴らしく圧巻だった。セットも衣装も他の出演者も全てが美しいのだが、群を抜いて歌声が強く心に残るというか。
 あああ、やっぱり生(完全な生ではないですが)は面白い(≧▽≦)ノシ
 ちなみに、19時半開始のこのオペラだが、翌日が月曜日であったこともあり、上映の中途21時で後ろ髪引かれる思いで帰宅。(結局何時が終演だったのだろう;)
 最後に見たシーンがちょうどロミオとジュリエットの結婚式のシーンだったため、何故か世紀の悲劇が何となくハッピーエンドで終わってしまった…………うん、これはこれで味わいがあったが(笑)。