珍しく異性の話。

 を、しようと思う。私は滅多にこういうネタをもってこないのでとてもレアケースだ。
 ネタの出所は、またもやD氏に連れて行ってもらった「party」的な何をか(NYではよくあることらしい。異文化間交流と言い聞かせている)である。 
 しかし、今度の主催は、D氏の研究室でお世話になっているキャリーンさん。夏にお会いしたのだが繊細で少し神経質そうな感じがたまらず好みである上に、シシンさんという中国人のおねいさんがいらっしゃるかと思いとても楽しみに参加した。この方も夏にNYに旅行に来たときに出会ったのだが、現在妊娠6ヶ月と聞いていた。赤ちゃんの話を聞きたかったこともあるし、キャリーンさん共々とても私に気をつかって遊んで下さるので何だか私が懐いている人々なのだ。今回のパーティは実はちょっと楽しみだった。
 さて、ものすごく話題が飛ぶが……自分で言うのも何だが私は面食いとは程遠い。「くまさん系が好みのタイプ!」と断言していたこともあり、一般的な顔の良し悪しとは縁遠く生きていた。
 しかし、今日のパーティの出席者を見るに、さすがに一家言持たざるを得ない。異性を論じることに余り興味はないが、これだけ揃うと思わず感想を持たずにはいられなかったので、本日のネタとして取り上げさせて頂いた。
 世界は広いな、という話である。

☆エントリーナンバー1*ジョアンさん
 スイス人。
 文句なしに、多分一番カッコいい。恐ろしいまでの顔のよさ。その上、36歳(20代後半だと思っていた私)既婚。中国系シシンさんの旦那様だが、シシンさんへの思いやりの深さや優しさはもうただ事ではない。ダントツの美形だが、何よりもこの奥様への愛情に惚れ惚れする。紳士で性格もいいという現実世界にありえないタイプ。しかし、存在するのだこれが。

☆エントリーナンバー2*ブレッズ
 フランス人の若者。
 スポーツマン系だが、睫毛がびしばし。顔立ちが女性的なのに、体型は完全な男性。彼女もまたフランス出身の美女であり、ふたり並ぶとものすごくお似合い。多分結構現代人。要所で若さを感じる。日本人を間近で余り見たことがないらしく、私に対しては遠巻きに観察している感じ。

☆エントリーナンバー3*ジュリアン
 同じく、フランス人の若者。こんな子現実世界にいるんだ……としみじみ思わずにいられなかった今回のメイン。
 出会った瞬間「アドニス*1……!」と思わず叫びそうになったほど、完璧な美少年が成長したバージョン。幼少時は犯罪級に愛らしかったと思われる。リアルな萩尾望都の作品系……やや成長版。しかも、このアドニス(私の勝手なニックネーム)、ものすごくいい子!あり得ないくらい、いい子!日本人は決して得手ではないだろうが、きちんと気を遣ってくれる。時折、「だいじょうぶかな?」という視線でこちらを観察していたりもする。「アドニスはいい子です……!」と思わず誰かに叫びそうになった。

 ………ということで、日本女性の皆様。世界は広いですよ。確認はしていないが、ジュリアンは恋人もいないはず!
 世界に目を向けると、男性像はものすごく変わるだろう、というお話なのでした。

*1:アドニス=「美少年」という意味。元々はギリシャ神話のアフロディーテに愛された少年のことだが、今では女性に愛される美少年全般を指す。