住みたい場所。
「きのう大家と、空間発想するつもりだった?」って素敵だ、うさぎちゃん。しかしどこからこの用語を手に入れたのだろう……私の日記からの言葉のセレクトなはずなのだが、正直私にもわからない(笑)。
さて、私が今住んでいる地域はUpper East Sideと呼ばれる地区。静かで川も海も見えて美術館も多くかなり気に入っているのだが、密かに一番住みたい場所は「Bryant Park」周辺だったりする。
理由は、非常にわかりやすい。
私が最も入り浸っているからだ。この地区、はっきり言って私の心を奪いまくる。
まず、紀伊国屋。
写真の才能がないことが露呈されたが、実際はきれいな本屋である。
日本の紀伊国屋よりもスタイリッシュで、文房具も充実している。和風小物を購入するならばここに限るが、何故かリラクマシリーズも豊富。
本の値段としては、例えば川上弘美『なんとなくな日々(新潮文庫)』362円が5.80ドルなので……1.5倍強になるのかな。高いといえば高いが、ハードカバーを我慢すれば何とか購入できる。
その上、ここは2階の漫画・CDコーナーに移動しようとエスカレーターに乗ると……ニューヨーク本店のオープニング企画を記念して描かれたという井上雄彦の『バガボンド』の壁画がある。
(店内の撮影を遠慮したので、写真は完成直後のネット上のニュースより*1)。
この毛筆画がまた好き。
実物はもっと迫力があり、何度も来ているにもかかわらず、毎回「��('◇'*)」と目を奪われる。
そして、この紀伊国屋のすぐ近くには……BOOK OFF。
最初来た時は感動のあまり打ち震えた。
そこら中に本!さすがにこちらにほとんど本を持ってきていなかった関係上、本の飢餓状態にあったので幸せすぎた。
シンガポール時代、某図書館にほぼ毎日入り浸り、司書さん(酒豪のマダム!)にねだり倒して欲しい本をほとんど入荷して頂くなど極道で潤沢な活字ライフを送っていたのだが、それも幾分遠い過去。
自力でちまちまと本を集めなければ生き延びられない現在、文庫1冊が3-4ドル、しかもBOOK OFFらしく1ドルコーナーがあるのを見た時はさすがに感涙しそうになった。ありがたや。
これだけでも、私が入り浸る理由になるが、このBryant Parkにはニューヨーク的に有名な場所がもうひとつある。私にとっての憧れの場所。
ただ、長くなるので以下次号(笑)。