常識の境界線。

 超絶文系常識人の私が生粋理系専門家の相方を持つと、たまに常識の境界線が見えなくなりかけることがある。
 ある日の夕食時
 D「ラヴォアジエがね…」
 私「……?何その、らぼあじぇって……」
 D「ん?常識。」
 関係各位に控えめに問いたい。
 えーっと…「ラヴォアジエ」は常識?
 調べた結果*1「質量保存の法則」の人であることが判明しさすがに「ああ!」とは思ったものの、果たして「ラヴォアジエ」が常識であるのかが疑わしい。
 D氏は専門的な世界に生息しすぎているため常識のレベルが一般とはかけ離れているし、私といえば学生時代の思い切りよく理系を勉強しなかったためある意味一般とはかけ離れている。ああ、「常識」の地平はどこだ。
 とりあえず、理系と文系の常識の差なんだろうと思い「まぁたとえば私にとっての常識の山田美妙*2をD氏は知らないだろうという差だろう」と思ったら、山田美妙は知らないがそういうレベルの方ではなく中学の教科書に太字で載っている一般常識レベルだと主張される。
 ……ほ、本当に常識なのだろうか………。
 この問、理系が壊滅的だった己の成績を露呈しているようで結構勇気がいる。

*1:アントワーヌ=ローラン・ド・ラヴォアジエ【Antoine-Laurent de Lavoisier】はフランス、パリ出身の化学者。1774年、精密な定量実験を行い、化学反応の前後では質量が変化しないという質量保存の法則を発見した。また、1777年に燃焼とは物質と酸素が結合することであると説明した。フランスの科学者クロード・ルイ・ベルトレーらとともに、物質の命名法を確立し、元素を定義付けたりもした。等々←ウィキペディアより抜粋させて頂いた。

*2:言文一致体および新体詩運動の先駆者として知られる小説家で詩人で評論家。日本語表現として「です・ます」調の可能性を試みた。文学系をやられていた方で知らない方はいないだろうが、坪内逍遥などと比べ一般的な知名度はそれほど高くないのではないだろうかと思い、今回比較対象とさせて頂いた。