アリスな量と戦う。

 嫌いな女子はいないと思うが、「アフタヌーンティ」が好きだ。あの感じには、相当心くすぐられるものがある。
 ビュッフェスタイルで美味しいところもあるが、やはり王道は三段トレイ式に限るだろう。サンドウィッチとスコーンとデザートと……美味しいものが少しずつトレイに載せられ、ポットティーとともに頂くあの感じ。

 たまらない。
 写真はシンガポールのFullerton Hotelアフタヌーンティ。某まりさんが遊びに現れた時に一緒に出かけた時のものである。何度言っても飽きないし美味しいという、私にとっての不動の第2位*1アフタヌーンティである。
 今後女性陣の来訪が予測される中、NYでどこかいい場所はないものか…と思ったら、ご近所にこんなところがあった。

 【Alice's Tea Cup】
 コンセプトはアリス。雰囲気もメルヘン。看板に書いてあるのは「本日のスコーン」。SATCにも登場したと言われる(未確認)有名店。これはなかなかに面白いかもしれない、と本を読む空間を探し求めていたこともあり、迷い込んでみた。
 店内はやはり、アリス色全開。
 飾ってある絵画等だけでなく細かいところにも装飾が施されており、カップの種類が全て異なるなどポイントも高い。そして客のほぼ8割が女性。どこから現れたという小洒落た女性が多く、また少女の憧れの場所らしく子供連れも多かった。
 つまり、想像がつくだろうが、ものすごく喧しい。
 喧騒を微笑ましく見守りつつも、15時だったので紅茶とクッキーを注文。 

 余りのクッキーの甘さに悶絶しながらも、NY来訪以来の美味しい紅茶に出会い思わずときめいた。ティーポットに猫がのっているので評価が甘いわけではない。紅茶の種類も数百種類あるらしい。ポットティー6ドルだが、これは本当に美味。
 しかし、問題はその量。
 Assorted Cookiesを頼んで9種類9枚のクッキーがくるとはフツウ想像するだろうか。基本的な量の概念がどうにも異なるようなのだ。アメリカはそういう国だと重々知っていたものの、アリスまでもか……!と思わず笑いそうになった。

 かなり見づらいが、写真奥の家族連れのアフタヌーンティセットをご覧頂きたい。一人の女性を覆い隠すほどのプレートのサイズであり、そこにサンドウィッチとスコーンとケーキが山積み。
 スコーンに至っては、1つが握りこぶし1.5個分の大きさ。本当に冗談かと思うほど大きく、最初見た時にそれがスコーンであることに気づかなかったくらいだ。
 また来よう。
 但し、今度は気合入れて食べてくれる女友達と食べに来よう……と、決意。
 そして本当に私が友人に恵まれていると思うのは、こういうネタギリギリのラインに付き合ってくれる女友達の心当たりがけっこーある(笑)。

*1:ちなみに、第1位は日本にある某所。余りにも好きすぎるので、場所も名前も内緒にしておく。これは某まりさんに教えてもらった場所だが、雰囲気・味・乙女度どれをとっても超一級。私が従業員教育においてオリエンタルランドことねずみ王国を越えると思ったのはここだけである。本当にすごい。