異国からの震災記。

 あの日から、1週間が経ちました。

 まず、何よりも……
 震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
 また、大切なご家族・ご友人を亡くされた方々、現在避難生活を余儀なくされている多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。



 震災が起こったあの瞬間
 時差が14時間ある私(現在サマータイムがはじまりましたので時差が13時間です)は就寝中でした。いつものように朝5時に目が覚めて何気なくネットのニュースを見た瞬間………震えが走りました。

 これはまずい

 慄然としました。もちろん日本は地震のある国ですが、それでもマグニチュード震源を見た瞬間にこれはとんでもないことが起こったとわかりました。素人でもわかる、恐ろしい規模でした。
 私の両親は、千葉県の海側の田舎に住んでいます。
 調べたところ、震度5強の地域だということがわかり、その瞬間音速で両親に電話。しかし、もちろん繋がるわけがありません。
 両親と弟のそれぞれのの携帯にそれぞれ電話をかけるもやはり出ず。何とか安否確認ができないかとメールを送ろうとGmailを開いたところ、からメールが届いていました。

 「宮城震度7。東京、千葉震度5強。まぁ無事。

 この段階で不覚にも涙。
 普段音信不通で名高い弟ですが、本当にこの時のメールには助かった!
 とりあえず現状を把握したいとユーストリームNHKを見始めたのですが、余りの惨状に言葉を失いました。「宮城県では、数十もの集落が津波で流されました」というアナウンサーの言葉にひたすら呆然。
 友人の中には茨城の子もいます、宮城の子もいます。
 家族と友人の安否の確認のために、NHKと同時並行でtwitterで情報収集を開始
 今回ほどtwitterの意義を理解したことはありません。適切かつ凄まじい量のリアルな生の声により、やっと現状を把握できはじめました。
 twitterにて被災地では電話が繋がらない状態であることを知り、しかも過剰にメールを送るのは迷惑であるということにやっと気づき、とりあえず「待つ」ことにしました。
 もちろん仕事があるのですが、さすがにこのまま確認しないまま出かけることは到底できず、人生ではじめて自分の意思で「仕事を遅刻すること」を決定。
 幾分半泣きになりながら仕事の準備をしていたところ………


 母からメールが届きました!

電気電話が通じないので懐中電灯でのんびり過ごしている大丈夫ヨーン

。゜(>д<)゜。。゜(>д<)゜。。゜(>д<)゜。

 よかった。本当によかった!!!
 父も母も犬も猫も怪我ひとつありませんでした!!!!
 半狂乱になりかけながら返事を送った私に帰って来た母のメールは
大丈夫ヨーンとっても元気

 よかった!!!!!

 ……今となっては「大丈夫ヨーン」の緩さというか天然っぷりに笑えたりもするのですが、その時はそれどころではなくただもう泣くばかり
 とりあえず、一応すべきこともしなければならないと、出勤をスタートさせるのですが、友人の返事を待つ用にありとあらゆる通信手段を持ってでかけました。そしてまた、その日はずっと職場でNHKtwitterの窓を開きっぱなしに。
 本当に震えが止まりませんでしたが、何とか親族も友人も知人も皆の無事を確認することはできました。
 ただ、茨城の私の最愛の友人は「雪崩のように崩れ落ちる瓦を見た」と言っておりましたし、都内の私の大事な友人は会社に泊まり込みになったそうです。宮城の友人は「隣の車が津波で飲み込まれて行った」とからりと言って、本当に叫びそうになりました。友人の仙台の恋人も、生きてはいましたが家が全壊になったそうです。


 ……それから1週間
 テレビやネットで被災地の惨状を見る度に、本当に心が痛くて仕方ありません。
 微力でも何か出来る事はないのか。そう考えて職場からの義援金募集に参加したりオンラインでの個人的な募金やその推進運動をはじめたりもしています。

 ただ、異国の地にある無力をこれほど痛感したのは久しぶりです。本当に歯がゆいのです。
 NYタイムスの報道写真は容赦なく亡くなった方の姿を映し出し、流れ続けるCNNでは余りに過酷な惨状が伝えられ続けます。twitterなどで現状が手にとるように伝わるのに、それでも何もできない無力なばかりの自分がひとり
 職場からの関係企業各位に義援金の募集を始めました。
 そのお願いの文書にDVDをつけようと、先輩と動画を作ったのです。英語のメッセージを先輩がつけられたのですが……

And as everyone is saying,
 We will get back on our feet soon enough...
 Please help us… help our country...

 これほど切実にこの言葉をつぶやいたことはありません。
help our country...」 
 できることなど小さなことですが、どうか私の愛するあの国が少しでも早く優しくて穏やかな日々を送ることのできる国であるように祈っています。
 雪など降るな、余震など起こるな、原発いい子でいろ、停電大丈夫かな、買い占め問題はどうなったのだろう、とか色々思うのですが………
 とにかく無事でいて下さい。心からの願いです。


 乱文になりましたが、どうにもまとまりませんでした。
 重ねまして、被災者の皆様に1日も早く平和な日が戻る事を願っています