待つ時間。

 現在、旦那殿の論文が再投稿されて受理を待っている状態です。
 とにかくことあるごとに「まだかな…」と呟いているので、私自身ももう待ち遠しくて仕方なくなってきたほどです(笑)。
 こういう時の研究者の心境というものに関して、先日大層納得した会話があったので、ちょっと日記にしてみることにしました。


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(以下、=旦那殿/=私)
「いわゆるさこの返答待ちの状況ってさ、『となりのトトロ』のメイが「まだ芽が出ない…まだ出ない」って待ってる感じだよねー」
「それは違う」
「ほえ、違うの?連絡きたらさ、『夢だけど♪夢じゃなかった♪』って的ああいうシチュエーションになるんじゃないの?」
「えーっと…あえて言うなら……『となりのトトロ』で五月とメイがお父さんのバスを待っているシーンがあるだろ?」
「あそこ大好き!!トトロと待つあのシーンは日本映画史上屈指の名シーンだと思う!」
「いや、その前。お父さんのバスを待っているだけのとこ。」
「ああ、普通のバスが来るとこね」

「あそこでさ、五月がバスにお父さんが乗ってると思って一瞬喜ぶだろ、でもお父さん乗ってなくて……「乗りますか?」っていうバスの人に聞かれて「ううん」って首を振る。で「バス遅いね…」って呟く。
 ………あの感じに今とても近い」


(※この有名なシーンのの場面の方が、現状に近いようです)

 な、なるほど…!
 比喩として興味深い以上に、とてつもなく研究者としての現在の心境を納得してしまったある日の会話でした。思わず「それは辛いね……」と返答をかえしてしまうほどに納得。
 待つ、という様々な苦労に改めて思いを馳せる今なのでした。